おしゃべりドラゴ

くすっと笑って、心もホッコリ。笑いと感動のストーリー

「創作童話」の記事一覧

スノーマンのねがいごと 3

7 とっとこ山のむこうがわへ行くと、かきの木がたくさんならんでいる林がありました。 ここでは、りょうりのおばあさんからきいた、めずらしいきのこがとれるのです。 「あのきのこは、おてんとうさまがきらいでね。明るくなると木の […]

スノーマンのねがいごと 2

5それからしばらくして、またエミが熱を出しました。 さむい夜のことです。 園長先生と女の先生が、ろうかでエミのにゅういんのはなしをしています。 「こんなさむいところにいるよりも、びょういんのあたたかいベッドのほうがいいと […]

スノーマンのねがいごと 1

1 その年の冬はとてもさむくて、とっとこ山のふもとの村は雪がつもっていました。 村には親のいない子どもたちのしせつがあり、二十人ぐらいの子どもたちがいっしょにくらしていました。 クリスマスの夜、しせつではだんろのある大き […]

故郷へのカウントダウン 21 レイの馬飼い計画

21 レイの馬飼い計画 久し振りに緒方が、村の住まいへ姿をみせた。 「ねえ、マリコ君。レイはどこにいるか知ってる?」 緒方は、宇宙船の修理に没頭していたせいで、ひげを剃ることも着替えることも忘れていた。汚れたジャンパーと […]

故郷へのカウントダウン 20 星の馬と優しさ

20 星の馬と優しさ エンジニアのディーがあんなことを言っていたものの、脇田にはレイが頑なに人を拒否しているように見えた。 口を利かないどころか、食事の時でさえ、ろくに皆の前に姿を現さなかった。 相当のプレッシャーを感じ […]

故郷へのカウントダウン 19 失くした自信

19 失くした自信 夜が明ける前に、ディーの声で目が覚めた。 「オガタさん、オガタさん!ジャパンから返事が来たんです!」 ディーはコクピットからエンジニア室に駆け込んできた。緒方と脇田が毛布にくるまって寝ていたベッドを揺 […]

故郷へのカウントダウン 17 星の息吹

17 星の息吹 アキュラの朝はいつも爽やかだ。 今朝も美しい太陽の光で目を覚ました。 子供たちは船の外で元気に遊んでいた。 レオはパソコンを村に持ち込み、景色を眺め、アキュラの未知の地を探索する計画を立てていた。 彼は手 […]

ファットオーブの伝説 15

15 ファットオーブ最後の謎 ひとつだけ、ぎもんがある。 それはハメット先生がどうしてファットマンに変身できたか、ということだ。   ランディが言っていたことだけど、勇者というのは、強いだけではだめなのだ。 正しいだけで […]