17 星の息吹

アキュラの朝はいつも爽やかだ。

今朝も美しい太陽の光で目を覚ました。

子供たちは船の外で元気に遊んでいた。

レオはパソコンを村に持ち込み、景色を眺め、アキュラの未知の地を探索する計画を立てていた。

彼は手話に興味を持ち、ユキオに教えてもらっていた。

ユキオはアキュラのろう者たちにも手話を教えることになり、村で手話教室を開いていた。

レオは手話をすぐに覚え、ろう者たちと仲良くなった。

彼は母国を離れることを決め、星の研究を続けることにした。

レオは手話を大事にし、ろう者たちにも手話を教えていくことを約束した。

夜になると、子供たちは国連宇宙船のエンジニア室で寝ることにした。

そこにはたくさんの機械やパーツがあって、子供たちにとっては夢のような場所だった。

脇田は座席の三つを使ってベッドを作り、毛布にくるまって眠っていた。

彼は朝が苦手で、マリコたちに起こされてもなかなか起きなかった。

特にマリコは彼に怒っていて、「役に立たず」と叱責するのだった。

脇田はマリコの顔を見たくないので、X50の裏側に行った。

そこにはパイロットの妻由里子がいた。彼女は子供たちに囲まれ遊んでいた。

脇田もそこに行き、彼女と少し話をした。彼女は夫であるレイが作った木のベンチや花壇を見せてくれた。


レイはとても器用だったが、地球に帰りたくないと思っていた。

彼は今、食料を探しに海に行っていた。

彼には地球に残した男の子がいた。由里子は彼のことを心配していた。

遠くからマリコが脇田を呼んだ。

彼は返事したが、はっきりと声が聞こえなかった。

何かの音がうるさくて、耳触りだった。

近所に滝があるのだ、と由里子は言った。

由里子は子供たちに、滝を見に行こうと言った。

脇田は彼女と子供たちについて行き、近くにある土手を登った。すると、本当に滝があった。

水がドーンと落ちて、白い霧が立ち上っていた。

脇田は滝を見上げた。空から水が降ってくるみたいだった。

彼は星の息吹を感じた。

つづく

最後までお読み頂きありがとうございます。この作品はランキングに参加しています。よろしければクリックをお願いします。

ツギクルバナー



ブログランキング・にほんブログ村へ 人気ブログランキング
PVアクセスランキング にほんブログ村
おしゃべりドラゴ - にほんブログ村
人気ブログランキングでフォロー