おしゃべりドラゴ

くすっと笑って、心もホッコリ。笑いと感動のストーリー

「創作童話」の記事一覧

スノーマンのねがいごと 3

7 とっとこ山のむこうがわへ行くと、かきの木がたくさんならんでいる林がありました。 ここでは、りょうりのおばあさんからきいた、めずらしいきのこがとれるのです。 「あのきのこは、おてんとうさまがきらいでね。明るくなると木の […]

スノーマンのねがいごと 2

5それからしばらくして、またエミが熱を出しました。 さむい夜のことです。 園長先生と女の先生が、ろうかでエミのにゅういんのはなしをしています。 「こんなさむいところにいるよりも、びょういんのあたたかいベッドのほうがいいと […]

スノーマンのねがいごと 1

1 その年の冬はとてもさむくて、とっとこ山のふもとの村は雪がつもっていました。 村には親のいない子どもたちのしせつがあり、二十人ぐらいの子どもたちがいっしょにくらしていました。 クリスマスの夜、しせつではだんろのある大き […]

豆しばタムタムとふたりの兵隊

「ママ、ママ。わたしのお人形、知らない?」 この春、小学生になったばかりのアスミは、夕ごはんのしたくをしているママにたずねました。 たずねたのは、今日はこれで三回目です。 「さっきから、お人形、お人形っていったいどんな人 […]

ファットオーブの伝説 15

15 ファットオーブ最後の謎 ひとつだけ、ぎもんがある。 それはハメット先生がどうしてファットマンに変身できたか、ということだ。   ランディが言っていたことだけど、勇者というのは、強いだけではだめなのだ。 正しいだけで […]

ファットオーブの伝説 14

14 ファットマンの復活 デパートは、テレビの画面で見た警察官でいっぱいだった。 ハメット先生の姿は見つからなかった。 やがて、何人かの警察官が、男の人をとりおさえていた。 盗ぞくがつかまったのかもしれない。 ぼくとラン […]

ファットオーブの伝説 13

13 アイダ先生の危機 日曜日にランディは、ぼくの家に遊びにきていた。 なんだか、ふたりでいっしょに生活しているみたいだけど、ほんとうにあいつとぼくは仲がいいんだ。 ぼくはあるミュージシャンのギタープレイを、スピーカーで […]

ファットオーブの伝説 12

12 デコボコなふたり 病院へ帰ると、病室にはアイダ先生がまっていた。 ぼくらのすがたを見つけると、アイダ・クレストは顔が赤くなった。 やっぱり、ハメット先生が好きなんだ。 ハメット先生はどうすればいいのか、こまっていた […]

ファットオーブの伝説 11

11 ファットオーブ ぼくらと先生はマーキュロ駅で汽車にのった。 この町には、昔、勇者マーキュロが住んでいたという伝説があるらしい。 ランディがそう言うし、先生だってそのことを知ってるみたいだ。 知らなかったのは、ぼくだ […]

ファットオーブの伝説 10

10 どろぼうが街にふたたび 土曜日になると、ぼくらはふたたび病院へ行った。 今日は学校も休みだし、話をする時間はたっぷりあった。 ランディはとちゅうで買い物をしようといいだした。 「だって、入院していると、どうしてもお […]