「ドラゴ・ナラティブ」へようこそ 更新日:2025年5月14日 公開日:2023年6月8日 児童小説 このサイトはhayaが運営する、思索的な社会派フィクションと近未来SFを中心とした創作小説のサイトです。現代社会への洞察と人間の本質を描いた物語を通して、読者の皆様に新たな視点と感動をお届けします。 最近掲載中の作品 目 […] 続きを読む
サイレント・レジスタンス 3 手のひらの言葉 公開日:2025年5月14日 児童小説 3 施設の中は夕食の真っ最中だった。 大きなテーブルを囲むお年寄りたち。懐かしい光景だけれど、僕はこの日常に飽き飽きして辞めてしまった人間だった。 空の食器を抱えたジャージ姿の女性スタッフとすれ違い、僕は軽く会釈する。 […] 続きを読む
サイレント・レジスタンス 2 夕暮れの選択肢 更新日:2025年5月8日 公開日:2025年5月7日 児童小説 2 ハローワークを出ると、僕はビル街をぶらぶらと歩き始めた。 近くには、すぐに面接してくれる老人ホームがあるらしい。一時間後に担当者と会う予定だった。 空はどんよりと曇っている。この街に来て、もう三年になる。 パソコンが […] 続きを読む
サイレント・レジスタンス 1 音のない街角で 公開日:2025年4月30日 児童小説 1 灰色のコンクリート壁が道の両側に伸び、無秩序な落書きがその表面を覆っていた。 壁に挟まれた細い道の先で、大きなトンネルが口を開けている。一台の大型トレーラーがエンジンを唸らせながら、ゆっくりとその暗がりに吸い込まれて […] 続きを読む
サイレント・レジスタンス 更新日:2025年5月8日 公開日:2025年4月30日 児童小説 あらすじ 耳の不自由な青年が描く、異星からの侵略に立ち向かう静かな戦い。 プログラマーになる夢を胸に、熊本から福岡へ移り住んだ聴覚障がいを持つ主人公。しかし現実は厳しく、ハローワークで紹介されたのは介護の仕事だった。本意 […] 続きを読む
アラアラ島のタント・ピエール 13 船が去るとき 公開日:2025年4月23日 創作童話 13 嵐からちょうど一年が経ち、アラアラ国には平和が戻っていました。 港には、サレド国から来た一隻の大きな客船が停まっていました。 その船は、タント・ピエールが故郷に帰るために乗る船でした。 クリオ少年や、タントと一緒に […] 続きを読む
アラアラ島のタント・ピエール 12 守護者の導き 更新日:2025年4月21日 公開日:2025年4月16日 創作童話 12 タント・ピエールは、アラアラ島に取り残されてしまいました。 空はどんよりと曇り、風が強く吹き始めていた。嵐が近づいているのを肌で感じます。 海は荒れ始め、大きな波が立ち、港の小船が揺れる様子が遠くに見えました。 タ […] 続きを読む
アラアラ島のタント・ピエール 11 取り残されたタント大臣 公開日:2025年4月9日 創作童話 11 アラアラ島では、人々が次々と船に乗り込み、島を離れていく姿が見られました。 嵐の前触れで風が強く、波も激しくうねっています。 港では、小さな帆船が何隻も揺れながら出港を待っていました。 マストには帆が畳まれ、多くは […] 続きを読む
アラアラ島のタント・ピエール 10 命をつなぐ船 公開日:2025年4月2日 創作童話 10 タントは船がほぼ完成すると、次は島民の避難を指揮する重要な役目を担うことになりました。 しかし、耳が聞こえないタントにとって、大勢の人々に指示を伝えるのは簡単なことではありませんでした。 迫り来る嵐の前触れに風は刻 […] 続きを読む
アラアラ島のタント・ピエール 9 嵐に立ち向かえ! 公開日:2025年3月26日 創作童話 9 タントは、アラアラ島を守るために、占い師ヨシュアの言葉を反芻しました。 「アラアラ島が嵐で沈むかもしれない…」 生真面目なタントは、眠れない夜が続きました。 ヨシュアがタントに、そしてタントが国王に、島が沈没する預言 […] 続きを読む
アラアラ島のタント・ピエール 8 沈みゆく島 更新日:2025年3月24日 公開日:2025年3月19日 創作童話 8 国王の目はきらきらと輝いていました。 その瞳には、長い間失われていた希望の光が宿っていました。 「タント、君のおかげだ」 国王は感謝の言葉を口にすると、タントの肩に手を置きました。 「アラアラ山の化け物を退治してくれ […] 続きを読む