「創作童話」の記事一覧
わんダフル!ビューティー 09
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9 犬たちの家路 その時、ぼくの前に、何かが立ちはだかった。外に待機していた犬たちだった。 犬たちの先頭に、アフガンハウンドとウィンキーがいた。 そうか、ウィンキーが外に出て、外にいた犬たちを誘導したんだ。 警備員は廊 […]
わんダフル!ビューティー 08
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8 大ぼらふき 放課後の体育館の中に似た、広い倉庫のような部屋だった。 倉庫の床には、何十という鉄のケージが並んでいた。 ケージの中にはそれぞれ犬がいた。 わんダフルのインジケーターが激しく点滅した。 おりに近づくと、犬 […]
わんダフル!ビューティー 07
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7 扉の向こう 次の日の午後も僕はカブトムシ型の研究所に出かけていった。 昨日と同じように、受付の女の人に話しかけ、係の方はいますか?とたずねた。 実は今日、ゲート場の大勢の犬たちとここにやってきていた。犬たちまで同伴す […]
わんダフル!ビューティー 06
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6 円陣を組む犬たち 次の朝、ゲート場で犬たちと話したことをばあちゃんに話して聞かせた。 ばあちゃんはぼくがどこか具合が悪いんだろうと心配するばかりで、ちっとも話を聞いてくれなかった。 ばあちゃんは、ぼくの持ってるわんダ […]
わんダフル!ビューティー 05
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5 アフガンハウンドの強がり ぼくはこっそりと、ばあちゃんの家を出て、バラック小屋まで行ってみた。 犬たちはまるで飼い主の帰りを待ちわびていたかのように、さかんに尻尾を振り、近寄ってきた。 ぼくはわんダフルを取り出して、 […]
わんダフル!ビューティー 04
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4 コミュニケーションツール「わんダフル」 ぼくはやっと事情がのみこめてきたような気がしてきた。 だがまだ良くわからないことがある。 「あなたの話を聞いていると、まるで犬から直接話を聞いてきたような印象を受けるんだけど」 […]
わんダフル!ビューティー 03
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3 リストラされた研究者たち ゲートボール場を出て、村へ帰る途中に、公園によった。 公園から、スピーカーを通した演説が、聞こえてきた。 ネクタイを締めたサラリーマン風の男が3人と、 白衣を着た学者風の男女が十名ぐらい、公 […]
わんダフル!ビューティー 02
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2 ゲート場の犬たち なげきの日々が続いたある日、 いなかのばあちゃんから電話がかかった。 明日から村に遊びに来い だとさ。明日から学校は夏休みなのだ。 ウィンキーのことが気がかりで返事をしぶっていると、ばあちゃんは 「 […]