おしゃべりドラゴ

くすっと笑って、心もホッコリ。笑いと感動のストーリー

「創作童話」の記事一覧

アラアラ島のタント・ピエール 3 島を繋ぐ仕事

3 タントがクリオ少年の家族に助けられてから、何日かが経ちました。 その間に、タントは体力を取り戻しましたが、嵐で遭難した際の影響で、完全に聴力を失っていました。 指で振動を感じたり、読唇を試みたりしながら、新しい生活に […]

アラアラ島のタント・ピエール 

あらすじ サレド国の大臣タント・ピエールは、嵐に遭い、遠いアラアラ国に漂着する。彼は一命は取り留めたが失聴してしまう。 現地の少年クリオと家族に助けられ、健康を回復した後、橋の建設現場で卓越したリーダーシップを発揮し、国 […]

スノーマンのねがいごと 3

7 とっとこ山のむこうがわへ行くと、かきの木がたくさんならんでいる林がありました。 ここでは、りょうりのおばあさんからきいた、めずらしいきのこがとれるのです。 「あのきのこは、おてんとうさまがきらいでね。明るくなると木の […]

スノーマンのねがいごと 2

5それからしばらくして、またエミが熱を出しました。 さむい夜のことです。 園長先生と女の先生が、ろうかでエミのにゅういんのはなしをしています。 「こんなさむいところにいるよりも、びょういんのあたたかいベッドのほうがいいと […]

スノーマンのねがいごと 1

1 その年の冬はとてもさむくて、とっとこ山のふもとの村は雪がつもっていました。 村には親のいない子どもたちのしせつがあり、二十人ぐらいの子どもたちがいっしょにくらしていました。 クリスマスの夜、しせつではだんろのある大き […]

故郷へのカウントダウン 21 レイの馬飼い計画

21 レイの馬飼い計画 久し振りに緒方が、村の住まいへ姿をみせた。 「ねえ、マリコ君。レイはどこにいるか知ってる?」 緒方は、宇宙船の修理に没頭していたせいで、ひげを剃ることも着替えることも忘れていた。汚れたジャンパーと […]

故郷へのカウントダウン 20 星の馬と優しさ

20 星の馬と優しさ エンジニアのディーがあんなことを言っていたものの、脇田にはレイが頑なに人を拒否しているように見えた。 口を利かないどころか、食事の時でさえ、ろくに皆の前に姿を現さなかった。 相当のプレッシャーを感じ […]