おしゃべりドラゴ

くすっと笑って、心もホッコリ。笑いと感動のストーリー

「児童小説」の記事一覧

故郷へのカウントダウン 23 お守り

23 お守り アキュラ星の空は赤く染まっていた。 脱出フライトまであと3時間しかない。 X50の機体は緒方とディーが必死に整備していた。 レイは操縦席で日本の輸送船と連絡を取っている。 脇田とレオ、翔太は荷物を運んでいた […]

故郷へのカウントダウン 22 異星での別れ 

22 異星での別れ X50のフライト当日。 マリコをはじめとする子供たちは、由里子と共に、脇田よりも早く村を出発し、船へと向かっていた。 かつて彼女たちの騒ぎ声で賑わっていた小屋も、今は静まり返っている。 長老が見送りに […]

故郷へのカウントダウン 21 レイの馬飼い計画

21 レイの馬飼い計画 久し振りに緒方が、村の住まいへ姿をみせた。 「ねえ、マリコ君。レイはどこにいるか知ってる?」 緒方は、宇宙船の修理に没頭していたせいで、ひげを剃ることも着替えることも忘れていた。汚れたジャンパーと […]

故郷へのカウントダウン 20 星の馬と優しさ

20 星の馬と優しさ エンジニアのディーがあんなことを言っていたものの、脇田にはレイが頑なに人を拒否しているように見えた。 口を利かないどころか、食事の時でさえ、ろくに皆の前に姿を現さなかった。 相当のプレッシャーを感じ […]

故郷へのカウントダウン 19 失くした自信

19 失くした自信 夜が明ける前に、ディーの声で目が覚めた。 「オガタさん、オガタさん!ジャパンから返事が来たんです!」 ディーはコクピットからエンジニア室に駆け込んできた。緒方と脇田が毛布にくるまって寝ていたベッドを揺 […]

故郷へのカウントダウン 17 星の息吹

17 星の息吹 アキュラの朝はいつも爽やかだ。 今朝も美しい太陽の光で目を覚ました。 子供たちは船の外で元気に遊んでいた。 レオはパソコンを村に持ち込み、景色を眺め、アキュラの未知の地を探索する計画を立てていた。 彼は手 […]